a_a_a_artのブログ

質素な生活

小休止、最近の話。

どうも、僕です。


沖縄は梅雨明けをしました。もう夏です。バナナボートでゴールを目指すシーズンに火、つきました。

 

突然ですが、納涼のために少し怖い話をしようと思います。

 

 

僕の住んでいるマンションの辺りは、沖縄戦の際には、かなり戦火が激しかった地区らしく、昔から住んでいる沖縄の方々は、あまり住んでいないと言う話を聞きます。

 

 

ガールズバーで一度、霊感が強いと自負する女の子と飲んだ際にはこんな話を聞きました。

 

 

あの辺りのマンションで、偶然見かけた窓の話。どう見てもその部屋の広さにはおかしい、ぎゅうぎゅう詰めの老若男女が、こっちを見下ろしながら立っていたの。どう考えても、こっちの人じゃないのね。一緒にいた霊感のないお母さんには見えなかったの。

 

僕はその話を聞いて、いやー霊が見えるなんて霊感のない自分からしたら羨ましいですよ、なんて少し茶化してしまいました。その子は無表情で「何が羨ましいの?」と淡々と答えました。

 

まぁ、沖縄の人が住んでいないのには、賃貸の価格も高いというのも1つの要因としてあるとは思いますが。そんな、私の住んでいるマンションでの話です。

 

 

私は虫が怖くて、効き目があるというアロマを焚こうと、アロマディフューザーを買いました。沖縄の虫は大きくて、とにかく怖いのです。部屋にはゴキキャップをめちゃくちゃ配置してはいますが、それだけでは不安で。

 

そのディフューザーは、1m以内に人の気配を感知すると、オレンジ色の灯をつけて、アロマを焚いてくれると言う代物です。東急ハンズのセールで買いました。人の気配を感知するので、常時付けっぱなしでも電気代の負担にならないので、つけっぱなしで会社に出勤しています。

 

ベッドの横に置いているので、寝るときだけアロマを炊いてくれます。僕の部屋は1DKですが、1m以内となると、玄関からキッチンダイニングを抜けて、ベッドを置いている部屋に入らないと稼働しません。

 

 

そんなある日、家に帰ると、気配を感知するはずのディフューザーが、玄関から数メートル離れたベッドの横で煌々と灯を照らしていました。

 

人の気配を感じないと稼働しないのに、どうもおかしい。ベッド横のエアコンのスイッチを入れて、麦茶を飲もうとキッチンに向かいました。もちろん、ベッドの横からは1m以上あります。

 

ディフューザーの灯が消えました。

 

 

まぁ、でも特に何もなく時間は過ぎ、もう寝るか、と12時過ぎにベッドに横になりました。

 

その日は寝付きが悪かったです。

 

 

夢を見ました。

 

部屋のインターフォンが鳴りました。夢なのか、現実なのかわからない。枕元の携帯で時間を確かめると3時過ぎ。浅い眠りだったんでしょうか、まぁ夢だろうなと、目が覚めた僕は思いました。

 

明日も仕事だし、このまま寝てしまおう。僕は目を閉じました。

 

眠れない。夢だとは思うけども、モヤモヤして寝れない。

 

インターフォンには録画機能があります。確認する術はある。でも、仮に本当にインターフォンが鳴っていたらどうしよう。今確認したところでどうしようもない訳ですし。本当に鳴っていたのなら、確認してただ怖い思いをするだけです。

 

でも、どうしても気になる。このまま確認して寝れなかったら明日の仕事に響きます。

 

勇気を出して僕はインターフォンの履歴を確認しました。

 

 

 

数日前のヤマト宅急便が写っていました。

 

安心して僕はベッドに戻りました。心臓はバクバクと、早くなったままでした。

 

怖かったのもあって、ベッドのある部屋の遮光一級のカーテンが少し空いて、月の光が差していたので、ピッタリと閉めました。

 

 

新しい朝が来ました。

 

ベッドから起きた僕は、カーテンを開けて、ダイニングのテレビをつけました。

 

朝の弱い僕は、起きて頭が働くまで少なくとも30分は要します。それまでは死んだような顔をしてスマートフォンを弄っています。

 

冷蔵庫の米をチンして、納豆をかき混ぜて、それを胃に掻き込んでいるとだんたんと頭が冴えてくるのを感じました。そこでどこかおかしいことを思い出します。

 

朝、目が覚めて、日差しが部屋に差し込んでいたことを。

 

僕の部屋のカーテンは、ニトリで購入した遮光1級のカーテンです。遮光1級というと、高級ホテルでも使われるような、部屋に入る外からの光を完全にシャットアウトします。僕は寝付きが悪いので、とにかく部屋を暗くしたくてこのカーテンを買いました。

 

カーテンは夜中起きた際にピッタリと閉めたはずなのに、10センチ弱の隙間が開いて、そこから朝日が差し込んでいたのです。おかしい。

 

僕は夜起きたことも夢だったんだろう、と思うことにしました。

 

 

出勤して、昼もすぎ、仕事も残り数時間、夕方にぼんやりしていると、僕はもう一つおかしなことに気付きました。

 

 

もうお分かりの通り、僕は寝付きが悪いので、カーテンはピッタリと閉めてベッドに入るのです。

 

 

そもそも、夜起きた際に、カーテンが少し開いて、月の光が差し込んでいるわけがないのです。

 

 

 

おわり。